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私たちは日々の生活の中で、どこに焦点を当て、どのように世界を捉えているのでしょうか。
真の美しさは、その真髄に気づくことができるか私達を試すように、しばしば奥深くに潜んでいます。
そんな審美を拡大鏡で捕え、閉じ込めたかのような絵画を残した形而上絵画家、ドメニコ・ニョーリ(Domenico Gnoli)。
日常に潜む美しい世界の見方を教えてくれるユニークなドメニコの絵画を紹介します。

 

 

 

 

 

ローマ出身のドメニコは、ステージデザイナーやイラストレーターとして成功を収めた後、1964年から絵画というメディアに回帰し、シュルレアリズム画家として再出発をしました。父親は歴史学者、母親は陶芸家という芸術家の家系に生まれながら、父の教えるイタリアの古典的美学を鵜呑みにせず、後年形而上絵画としてキャリアをスタートしたドメニコ。
36歳の若さで癌で亡くなるという短い生涯でしたが、日常と非日常、空間と超空間、事物と抽象−−−−作家が見いだそうとする永遠なる課題を、オブジェクトの拡大というユニークな手法で捉え、イタリアのフレスコ絵画のように深い色味で見る者を魅了する絵画を多数残しました。

 

 

 

 

 

Domenico Gnoli, Red Dress Collar, 1969

ひとつの日常が全く異なる非日常とへ変容したその世界は、今まで見ていた世界の解像度の低さを露わにし、なんの変哲もないものを突然神聖な、時を越えた「何か」に取って代わらせる力を秘めています。 
 

 

 

 

 

 

Domenico Gnoli, Two Sleepers (Due dormienti), 1966
シュルレアリスムの特徴のひとつは、被写体を型破りなプロポーションで表現することです。
 哲学の形而上学(現象界の奥にある、世界の根本原理を(純粋思惟(しい)や直観によって)探究する学問。世界の根本的な成り立ちの理由や、物や人間の存在の理由や意味など、感覚を超越したものについて考える。
)と密接な関係があり、夢やイメージを用いて現実の向こう側にある世界を提示し、自己の存在や意味を問いかける作品が多いのが特徴です。

 

 

 

 

 

Domenico Gnoli, Red Hair on Blue Dress, 1969

 

 

 

 

奇抜で混乱した夢物語を描くのではなく、ありふれた日常的なものに焦点を当てているのがドメニコの絵画の特徴で、 被写体の一部分だけに焦点を当てることが多いため画像の構成は単純に見えますが、この過剰な増幅が良い意味で見る者を戸惑わせ、現実の中の非現実を大画面で覗かせてくれます。
2,000倍に拡大したネクタイは、一見ただの大きな赤い物体にしか見えず「ネクタイのはずだが、これは本当にネクタイなのだろうか」と見るものを困惑させるインパクトがあります。そんな大胆な構図と同じように、繊細ながら強調された赤の細かい繊維と質感が美しく眼前に広がります。

Domenico Gnoli, The Tie Knot, 1969

 

 

 

 

Domenico Gnoli, Tie, 1968

 

 

 
 

緻密な繊維描写、リアルでクリアな陰影、一本のゆるみもないワイヤーのような髪の毛など、輪郭が鮮明な構図の下には、ゾクリとするほど丁寧なディテールがあります。 
これらの日常的で極めてありふれたオブジェクトはドメニコの巧みなデフォルメによって、ただの見慣れたオブジェクトであるにもかかわらず、未知の物体かのように振る舞い変容し、もはや自分が認識する現実を疑わざるを得ない極上の状態で提示されるのです。

Domenico Gnoli, The Curl, 1968

 

 

 

 

 

Domenico Gnoli, Braid, 1969




 

Domenico Gnoli, Female bust from the back, 1965

 

 

 

 

 

Domenico Gnoli, Curly red hair, 1969

 

 

 

 

 

Domenico Gnoli, Scarpa vista da dietro, 1967

 

 

 

Domenico Gnoli, Capigliatura maschile (1966)

 

 

 

Writer: Vanessa Leung (PR)
Edited by OtanO

 

 

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